18
2 月
家庭教師・二件目
僕が二回めに引き受けた家庭教師の家は、小学6年生の女の子。行く前は「男の子と違ってかわいいんだろうな」と色んな想像で頭がいっぱいに。なぜかお母さんの顔まで想像出来てたり。
でも、実際いってみてびっくり。小学6年生の女の子というと、もう大人と変わらない事を言い出すものだから時々驚かされる。まるで母親が一人増えたようなそんな感じさえする。それに言うことが結構きつい。授業に行くと必ず服装チェックされ、髪型について注意されたり。そういう部分に気が抜けない。だから寝ぐせなどをつけて行こうものなら、こっぴどくやられるのがオチなのだ。
べんきょうに関しては、本当に真面目で前向きで、時間内に終わらないくらいの質問が飛んでくる。「それはとてもイイことだね」といつも褒めているんだけど、質問が出るということはそれだけ向上心も強いということだ。わからない所に関するものはもちろんだけど、「彼女はいるのか」という質問にいつも困っている。どうやら僕の恋愛事情にもかなりの興味を示している。そういう年頃なのだろうと、あきらめてはいるが。挙句の果てに「私が彼女になってあげようか」まで言いだす始末。
あくまで家庭教師として色んな事を教えてあげるのは僕の役割のはずなのだが、なんだか逆に教えられていることが多いような気がする。家庭教師の枠にとらわれない授業が展開出来て、いつも楽しいなと感じさせてくれる子だ。成績もいつも安定していて、家庭教師なんていらないのではと正直思ってはいるんだけどね。